倉貫徹は、1969年に大阪の具体ピナコテカで開催された「’69 具体美術新人展」に招かれ、その前衛的な表現活動が注目されました。1970年の大型展「現代美術の動向」でも、火を用いて作品を燃やすパフォーマンスや、化石や鉱物を素材とする実験的作品を発表し、美術界に鮮烈な印象を残しています。
また倉貫は、具体美術を代表する作家・白髪一雄との深い交流でも知られています。1989年には自身が主宰する「ギャラリーKURANUKI」(大阪)で白髪一雄の個展を企画・開催し、翌1990年にはその成果をまとめた展覧会カタログ『白髪一雄と仏教美術展』を自ら執筆・刊行しました。これらの活動を通して、倉貫は単なるアーティストにとどまらず、美術企画者としても白髪との創造的協働を実現しています。
近年では2023年、京都国立近代美術館において開催された「Re:スタートライン1963-1970」展で、倉貫の初期作品が再評価され、新たな注目を集めました。倉貫徹の芸術的挑戦は、白髪一雄との深い関係性を通じて一層豊かな広がりを見せています。
2026年1月号特別企画「倉貫徹 石と響き合い、石と共に描く」(第三回)ウランバートルでの新作展の会場で、倉貫とゆかりの深い高見裕一、有川一三がアーティストを囲んで「響存」の世界を語り合った。
2025年12月号特別企画「倉貫徹 石と響き合い、石と共に描く」(第二回)チンギス・ハーン国立博物館での新作展に見る、モンゴルの大地との古くて新しい"響存"の世界。
2025年11月号特別企画「倉貫徹 石と響き合い、石と共に描く」(第一回)唯一無二の制作法で、人と地球の調和を描く倉貫徹。彼が唱道する「響存主義」とは何か?


